
そんなにこだわらなくてもいいかな?
産院選びのポイントについてお伝えしていきたいと思います。

こんにちは、ぺ~にょです。
これまで5回の妊娠、4度の出産を経験した中で、全部で見学した産院は計7か所、実際に利用した産院は計3か所です。
第一子出産の際、「通える範囲内で、大きな病院であれば、まぁ間違いないかな。どこも大差ないだろう。」程度に考えて大失敗した経験から、今回は私が考える産院選びのポイントについてお伝えしたいと思います。
まずは結論からいうと、私にとっての産院選びのポイントは3点(①通いやすさ、②個室があること、③病院の雰囲気・相性)でした。
それでは結論に至った経緯について体験談も交えてお話していきます。
目次
実際の体験談
産院と一口にいっても、その種類は個人病院・クリニック、総合病院・大学病院、助産院と様々です。
お産初回の長女出産の際は、産院選びにこだわりをもっておらず、結果として大失敗。後にも先にも自分にとっては修行のような経験になってしまいました。
1か所目、長女のケース - 選んだポイント
利用した産院:公益財団法人 東京都教職員互助会 三楽病院
公式サイト:公益社団法人東京都教職員互助会 三楽病院
(令和4年(2022年)3月31日分娩取り扱い終了)
住所:101-8326 東京都千代田区神田駿河台2-5
最寄駅:JR中央・総武線 御茶ノ水駅徒歩3分 / 東京メトロ丸ノ内線 御茶ノ水駅徒歩4分 / 東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅徒歩5分
これまで4回の出産を経験してきましたが(全て自然分娩)、長女の際は引っ越し前だったので、初回だけ異なる病院でした。
そのときに選んだポイントは大まかに以下の3点です。
1.知人の紹介 2.総合病院であること 3.通院圏内であること
1.知人の紹介
初めてで右も左もわからなかった第一子妊娠時。
産院選びにはあまりこだわりをもっておらず、自分で経験したことでもないので、比べようもないだろう=どこも大差ないだろうと、たかをくくっていました。しかしそれが大きな失敗でした。
三楽病院の経営主体である互助会は、もともと教職員有志によって組織されたものらしく、公務員の方々の利用が多いようです。私の場合、主人が公務員の為、同じ職場内にこちらの産院で産んだ方が何人かいたという話を聞いて、最初に知ったという経緯がありました。
都内の産婦人科ともなると価格がそれこそピンキリで、優に100万円を超えるところも珍しくありません。それだったら身近に産んだ人がいる、手頃な病院で良いだろうという結論に至りました。
2.総合病院であること
初めてということで自分の分娩がどういったスタイルになるかがわからず、それであれば何かあった際に他の科でもすぐに対応してもらえるだろうと、総合病院であることも大きなメリットの一つでした。
実際、予定日の約一か月前の検診でひっかかり(羊水過少症、血液検査での炎症(風邪症状))、経過観察の為そのまま急遽入院(約3週間)することになりました。入院中にパジャマのまま、ほとんど待つこともなく、院内の耳鼻科に2回ほどかかることができたので、そういった面では他の科との連携も早く、利便性と安心感がありました。
3.通院圏内であること
当時は東京メトロ東西線の竹橋駅から10分程のところに住んでおり、職場も同じ最寄り駅でした。三楽病院は職場の延長線上にあり、自宅から会社まで徒歩約20分、会社から病院まで徒歩約10分と、帰りは併せて徒歩約30分と少し距離がありますが、それでも歩いて通える通院圏内で、お産のときにも家からタクシーで10分程で到着出来るので、アクセスも悪くないだろうと考えました。
朝、会社に出勤後、午後早退して検診を受けることも多かった為、通院の面では特に苦労することはありませんでした。
以上の3点(①知人の紹介 ②総合病院であること ③通院圏内であること)を軸に産院を決定しました。
初めての自分にとっては、通常の病院選びのポイントとして間違っていないと思っていましたが、
後から考えると産院選びという意味では大事な要素を見落としていたように思います。
実際、お産自体は無事に済んだものの、産後の入院期間の過ごし方としては大きな悔いを残す結果となりました。
その理由については、大まかに次の3点です。
1.大部屋だったこと 2.授乳室が別だったこと 3.マンモス病院だったこと
1か所目、長女のケース - 失敗したポイント
1.大部屋だったこと
なんといっても私にとってはこれが一番のデメリットでした。
これまで入院をしたことが2回ほどあり、個室と大部屋両方を経験したことがありました。そして「個室は快適だけど、お金もかかるし、病気で長いこと入院するわけでもないから出産後も大部屋で構わないか」程度に考えていました。
産前の経過観察期間は正直自分の身の回りのことだけだったので、それで特段苦労することはありませんでした。しかし、産後を迎えてみると、また状況が一変したのです。
4人部屋での母子同室。
他の人たちが気になって「なるべく物音を立てないように」「自分の赤ちゃんをなるべく泣かせないように」と、産後心身ともにボロボロな中で気を遣ってしまい、想像以上にストレスになってしまいました。
また、やっと自分の子供が寝てくれたと思ったら、同じ部屋の別の赤ちゃんが泣き出したり、それが他の赤ちゃん同士で連鎖することもありました。
そして自分の来客だけでも産後は負担が大きいのに、時間差で同じ部屋に来客や、検診で助産師さん・お医者さんが訪れたり、内容も含めて話し声が聞こえたりと、自分の性格上、終始気が休む暇もありませんでした。(アイマスクと耳栓(自分の赤ちゃんの泣き声が聞こえるように片方だけ)に大分救われました…。)
2.授乳室が別だったこと
病院が個室を構えておらず、大部屋だった為、授乳室も別に設けてありました。
経産婦さんや授乳に特に問題がない人は、大部屋でそのまま授乳をしている人もいたようですし、授乳室の利用は強制ではありませんでしたが、私の場合は初めての授乳でやり方がわからず、分泌過多でトラブルにもなりやすいということもあり、救いの手を求めるように毎回授乳室に通っていました。
まずは赤ちゃんを新生児用のベッドに乗せて、そのまま手押し車でコキュコキュと授乳室まで移動(少し離れている&真夜中なので廊下は真っ暗)。
授乳室に到着すると、「良かった。今はわたし一人…。」「今日は先客が何人かいるぞ。」「今日は混んでるなぁ…。どこに座ろう…。」なんて考えながら、毎回律儀に教わった通り、まずはオムツを変えて、手もきれいに洗って、そしてここでもなるべく他の人の邪魔にならないように、手狭なスペースであれこれ周りの目も気にしながら、自分なりに授乳を始めるのですが、これがなかなか思うようにいかず…。
一番最初に来たのに、結局最後まで授乳室に残っているなんてこともしょっちゅうでした。
そして「もう寝ちゃって起きそうにないし、部屋に戻ろう」と思って、また新生児用のベッドに乗せて同じ道を通り、部屋へ戻るわけですが、「ふう。とりあえず1時間、いや30分だけでも寝たい」と、自分布団に入ったところで5分、10分程ででまた泣き出してしまうこともしばしばでした。
そのまま気にせず授乳が出来れば負担も少しは軽くなったのかもしれませんが、「自分のやり方が違うのかもしれない」「同室の他の人にも申し訳ないし、授乳室へ行った方が良いだろう」とまたトンボ帰りで授乳室へ戻るのがまたなんとも切なく、修行のような授乳時間でした。
(それでも入院期間中に同志ができたことで、人見知りながらも会話をすることで気が紛れたり、心強く感じたというメリットもあります。)
3.マンモス病院だったこと
いざ何かあったときの為にと、総合病院を選んだわけですが、蓋を開けてみると妊婦さんや赤ちゃんの数が多く、一人退院してもまたすぐに次のお産、といった印象で助産師さんたちも常に忙しく動き回っていました。
授乳室では時々助産師さんたちが様子を見に来てくれるのですが、常駐しているわけではなく、別のお母さん方もいらっしゃる中で一緒に授乳についてのアドバイスを受けたり、合間を見てこちらから声をかけ、授乳方法について教えてもらうような状況でした。
今思えば、総合病院であるがゆえに皆さん忙しく、一人一人に時間をかけて向き合えるような体制ではなかったのかなと思います。
只、授乳初心者の自分にとっては授乳の不安は大きく、忙しい中申し訳ないなぁと思いながら教えてもらった訳ですが、それでもなかなか上手くいかず…。
結果、入院期間中に乳腺炎になってしまいました。
以上3つの失敗(1.大部屋だったこと 2.授乳室が別だったこと 3.マンモス病院だったこと)を通して、産後の入院期間が思っていた以上に過酷なものとなり、心身ともにストレスが大きく、その後産後鬱状態にもなってしまった程で、産院選びの大切さを身をもって体験したのでした。
2か所目、次女のケース - 選んだポイント
利用した産院:医療法人社団 励生会 北原産婦人科
公式サイト: 船橋市の産科・婦人科|北原産婦人科|北習志野駅徒歩10分
(令和4年(2022年)12月31日分娩取り扱い終了)
住所:274-0063 千葉県船橋市習志野台2-72-7
最寄駅:東葉高速鉄道・新京成電鉄 北習志野駅徒歩約10分
長女出産のときの失敗を糧に、次女の産院を選んだわけですが、そのポイントは3点(①通いやすさ、②個室があること、③病院の雰囲気・相性)です。
1.通いやすさ
これに関しては一か所目の産院と共通していえることですが、まず「通いやすさ」というのは必須条件ではないでしょうか。
次女を妊娠したときは引っ越した後だったので、また一から産院選びをしたのですが、定期的に検診があり、身体もどんどん大きくなり、動くのが辛くなることを考えると、やはり通うのに便利なところ、お産の際に時間のかからないところ選びました。
また、電車で通える産院となると、自然に3か所程に絞られたので、その段階で自分で足を運び、実際に産院の様子を見学に行きました。(長女の際は他の産院の見学には行きませんでしたが、産院によって雰囲気が大きく異なるのを実感出来ると思うので、遠慮せずに実際に行かれることをおすすめします。)
2.個室があること
これは長女出産のときの失敗をいかして、産院を選ぶ際の自分にとっての大きなポイントになりました。
産後の入院期間は経腟分娩の場合、約4~6日、帝王切開の場合は、約6~12日。たかがと思うか、されどと思うか、これに関しては個人差も大きく、大部屋で気にされない方も多いかと思います。しかし、産後はホルモンバランスの乱れもあり、情緒不安定になりやすいことも考えると、自分にとって産後の入院期間にベストな状況を予め用意しておいても良いと思います。ただでさえ退院すれば赤ちゃんとの怒涛の日々が始まります。産後の入院期間くらいはできる限り心穏やかに過ごしたいと、2回目以降の出産時は大部屋は自分に不向きと考え、個室であることがマストになりました。
3.病院の雰囲気・相性
文頭でも紹介しましたが、産院と一口にいってもその種類は個人病院・クリニック、総合病院・大学病院、助産院と様々です。私はこれら全てを含む計7か所の産院を訪れました。妊娠の状況に応じて、高度先進医療が受けられるかどうか、設備が揃っているかどうかも非常に重要なポイントになります。その一方で、産前~出産~産後と、心も身体もデリケートな期間に自分が過ごしたいと思える場所・安心できる場所を選ぶという意味で産院との相性も欠かせないポイントになってきます。
実際に見学をすると、許容範囲ではあるけれど少しイメージが違う、その違和感のようなものがあとから大きくなっていきます。次女の産院探しをしたときは、人気も評判も高いがすごく混んでいる、ところどころ老朽化が目に付く、助産師さんが忙しく余裕がなさそう等々、「あれ?」と感じる箇所がいくつかありました。3番目に見学をしたのが次女、三女、長男を産んだ病院になるのですが、第一印象は「静かでこじんまり」としたものでした。住宅街の一角にあり、大きすぎず、古すぎず、かといって華美な感じでもなく、長女の病院とはまるで違った印象を受けました。院長先生が厳しいという話でも有名でしたが、そのせいか他の妊婦さんも落ち着いた方が多く、一緒に待合室で過ごしていても嫌な感じがしませんでした。
産院との相性は実際にお産が過ぎてみないとわからない部分も多々あります。夜間授乳の際に担当される助産師の方々も、普段の検診ではお見かけしない方が多くいらっしゃいました。それでも産院の方針、全体の雰囲気は最初に訪れたときと同じで、「静かで穏やか」「心から信頼のおける助産師さん」「自分が落ち着ける場所」だったので、ファーストインプレッションはとても大事かなと思います。
まとめ
産院選びは通常の病院選びと少し異なるかもしれません。
私が長女出産の際に失敗したことを活かして選ぶポイントをまとめると、3点(①通いやすさ、②個室があること、③病院の雰囲気・相性)でした。
もちろん妊娠の状況に応じて医療技術が発達しているところが優先順位の1位になることもありますし、特にない場合でも安心材料になります。それでも産後に過ごしたい場所選びとして、個室であったり、雰囲気や相性を重視することは非常に大事になっていきます。
検診の間も長く通いますが、入院期間は新生児と過ごす分、それ以上に長く感じるかもしれません。一生に幾度とないお産の機会を心安らかに迎え、出来るだけ晴れやかな気持ちで新しい生活のスタートをきる為にも、産院選びは焦らず自分を見つめなおすくらいの気持ちですることをおすすめします!